第4回:山本 茂博

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氏 名:山本 茂博 (やまもと しげひろ)
選挙区:岩出市

 岩出市選出の県議会議員一期目です。平成9年の岩出町議会議員を皮切りに平成18年に岩出市議会議員、平成19年に和歌山県議会議員となり現在に至るわけで、13年間の議員活動をさせていただいております。
 曾祖父の時代から作り醤油屋を営んでおりましたが、時代の流れと共にキッコーマン、ヒガシマル醤油といった安い大手の台頭により各地の製造業者が廃業に追い込まれました。昭和30年には全国で6,000社あったのが現在では1,500社です。その後父の代に免許制度のある酒屋に業態変化をし、私の代ではコンビニを経営しております。
 酒販業界も免許制度の緩和により平成7年には全国で11万店舗があったものが現在では6万店舗と半減しております。近年なにがなくなったか。肉屋、魚屋、八百屋、という「屋」がなくなっている。『屋』の発想がなくなるということが、地域コミュニティーの崩壊につながっているのではないかと思います。地域の中で『屋』が自民党の選挙組織の中核を担っていたのではないかと思いますが残念です。
 私は今までのお得意さん、地域の皆さんとの絆が切れてしまうと残念だなと考え、政治家の道に入らせていただきました。
 私は規制緩和を否定するものではないですが、アメリカ型の自由競争社会が絶対的であるのかと言うとそうでもないと思います。資金力のあるものが絶対的優位に立つ資本主義社会、弱小中小企業が打ち負かされてしまう形態、それこそが昨今の日本社会ではないでしょうか。もっとソフトランディングしてほしかったし補完性の原理をわかってほしかった。
 グローバル社会生き残りのため一握りの大企業育成の必要があり、一国一業種一企業という方向に国は舵をきったのでしょうが、一昨年の衆議院選挙においてその大企業はどこを応援したのか、結果として自民党にとって有利に進んだのか疑問です。
 しかし、誰かのせいにするわけにはいきません。商売は盛者必衰、良い時ばかりではない必ず悪いときがくる。その時々に知恵を出し、生き残り策を考え、色んな方向を模索し、業態変化されています。今は不確かな時代ですが、いい時代構築に向けて努力していきたいと思います。